繰越税金資産とは

税効果会計には様々な用語が使われています。たくさん有って覚えられないと思いますが、その中でもここでは「繰越税金資産」についてご紹介してみたいと思います。

 

先ず「繰越税金資産」とは税金を前払いしておく様な物と考えて良いでしょう。逆に税金を払わないで未払い状態の様な物を「繰越税金負債」と呼んでいます。

 

繰越税金資産や繰越税金負債と言った、どちらの事象も税効果会計においては大切な事象になります。

 

先ず社会において、法人と言う立場で行っている場合、法人税を国に支払わなくてはなりませんが、その他にも事業税や住民税と言った税金も合わせて支払わなくてはなりません。たくさんの税金を支払う事で法人と言う立場が成り立っていると言って良いでしょう。

 

例えば通常支払わなくてはならない法人税が有ったとします。何らかの理由で支払わなければならない法人税が増えてしまった場合、元々支払う予定の法人税との差額を「繰越税金資産」と言う科目で税効果会計では計上される事になります。

 

そしてその繰越税金資産を法人税等調整額として法人税から差し引かれる場合もある事、またその処理の事を税効果会計と呼んでいるのです。ですから税効果会計と繰越税金資産は密接な関係であると言えるのです。

 

税効果会計では繰越税金資産や繰越税金負債の他にも様々な用語があり、それぞれ大切な意味を持っています。それらの用語を理解する事により、更に税効果会計を効果的に利用出来る様になると思います。