税効果会計で使われる言葉の意味

税効果会計では、色々な言葉が使われていますが、その中でもよく使われる言葉に、「一時差異」と言う言葉が有りますが、一時差異でも種類が有る様です。

 

今期に発生した一時差異が、将来的に解消されるとした場合、解消される期の課税所得を減額扱いにしてくれる効果が期待できる一時差異を「将来減算一時差異」と言います。

 

その他には今期に発生した一時差異が、将来的に解消されるとした場合、解消される期の課税所得を増額扱いにしてくれる効果が期待できる一時差異を「将来加算一時差異」と言います。

 

また、一時差異が繰越欠損金として扱われ、将来的に発生する課税所得と相殺する事が可能な場合は、将来減算一時差異と同じ様に扱われる事になります。

 

次に税効果会計で扱われている資産の定義について説明していきたいと思います。

 

税効果会計では繰延税金資産も資産として取り扱われます。通常資産と言うと固定資産の様に将来的に収益が見込まれている物を指していますが、繰延税金資産はその要件を満たしていない様に感じます。

 

では、何故繰延税金資産は資産として扱われているのかと言うと、資産とはそもそも何なのかと言う所から説明して行かなければなりません。

 

しかし、繰延税金資産は財務会計で定義付けられている資産に該当し、将来的に法人税と言った税金の支払いを減額させてくれる効果が期待出来ます。結果的に支払う額が減って企業は得をする訳ですから、税効果会計では資産として扱われているのです。