税効果会計のスケジューリング
税効果会計でのスケジューリングについて説明してみたいと思います。
そもそもスケジューリングとは、仕事を例に挙げて言うと、仕事をどういう手順で進めるべきなのか効率性を考えた上で計画を立てていく事を指しています。税効果会計でのスケジューリングに関しては、繰延税金資産が不確定な場合、回収の可能性が有るかどうか、どうやって回収できるのか判断をする場面で使用される物ではないかと考えられます。
税効果会計におけるスケジューリングは、繰延税金資産の回収可能性に関して一時差異が有りますが、その一時差異の観点から見て最も大切であるとされています。
もちろん、スケジューリングが不能な一時差異も有ります。それは不良債権に対して、貸倒引当金はその期の末において、発生する事が見込まれていない事から、損金算入の時期が明らかにならなくてスケジューリングが不能になってしまう一時差異になると言う事です。その場合は税務上で損金算入時期が明らかになった時に、繰延税金資産として計上させてスケジューリングを行う様にします。
日本国内の税法において、一時差異は多く生じますが殆どが将来減算一時差異として位置付けられています。それは繰延税金資産として計上する事が出来るかどうかを判断する物になるのです。
会計の初歩的な部分を家計の家計簿に例えて説明する場合もありますが、連結と言う考え方も有り、親世帯と同居して親世帯を主として会計を一まとめにしていると言う考え方になります。
税効果会計の知識としては難しい事が多いですが、何回も実践する事によって覚えていくと思いますので、正しい会計処理が出来る様に心がけましょう。