税効果会計と連結決算

税効果会計と連結決算と言う考え方が有りますが、この考え方が各企業に与える影響とは一体どういうものでしょうか。特に知らなくても良いかもしれませんが、知っていると雑学的に楽しいと思いますので、会計知識の1つとしてご紹介してみたいと思います。

 

初歩的な考え方としては、連結と言うと自分の会社と親会社の収入をまとめた上で、親会社がまとめて決算をするという考え方です。これは、現在グループ会社で有っても分社化が進んできていると言う事、グローバリゼーションと言う事を受けて連結決算を重要とする海外投資家に対して対応する為の連結決算を開示するように需要が有ったと言う事が背景に隠されています。

 

その連結決算ですが、連結決算をしてみると、当期における純利益の額が、会計上の額と税法上の額とで差異が出て来る事が多々あります。この差異に対して税効果会計を適用してみると、繰延税金資産と言う貸借対照表で考えると前払い額として扱われている金額や、繰延税金負債と言う貸借対照表で考えると見払い額として扱われている金額として計上される事になります。

 

連結決算をする事によって、分社化では把握しきれなかったグループ会社全体の動向や業績を把握する事が出来ますし、赤字や黒字と言ったプラスマイナスに関する均一化が図れる様になってきますので、もし計上で利益が出にくくなったとしても、シナジーを発生させる事業を展開しやすくなると言うメリットが出て来るようになります。